フランチャイズが果たす役割が、基幹システムに変わるかもしれないというレポート第4弾。利用している基幹システム次第で業績になぜ差が出るような事態となっているのかを解説する
機能格差が顕著に 優劣で業績にも差
これまでこの連載で述べてきたようにフランチャイズが果たす役割が減ってきている。その一方で、増えているのが「どこの基幹システムを使っているか」で業績に差が出るのか、という命題だ。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が進むうえで、利用している基幹システムがどこかということで、電子申し込みや電子契約、入居者アプリ、オーナーアプリの展開にも明らかに差が出ている。機能の差が生産性やランニングコスト、セキュリティーにも現れているのだ。
仲介事業では、他社物件の空室情報の取り込み→ポータルサイトへの掲載→代表物件としての順位獲得などで基幹システム側の機能格差が激しい。「××社のシステムでは、ハウスメーカーの△△社の空室情報を自動取り込みできないので手入力しなければならない。繁忙期は忙しいのでとても手が回らない」といった現象も出ている。
基幹システムの優劣で、仲介業績や社内の生産性が変わってしまうのである。