フランチャイズチェーン(FC)制度が果たす役割が、基幹システムへと変わるかもしれないというレポートの第3弾。FCのシステム開発は今、どうなっているのか。
商習慣の違い開発が難航
不動産会社のFCは当初、全国に展開する際「中間マージンを徴収するため」あるいは「FC独自の情報誌を発行するため」などの理由から基幹システムの開発に取りかかった。しかし、この「システム開発」は容易ではなかった。不動産業界は各地域で商慣習が違い、また各社で仕事の進め方も異なったのだ。
「システムはこれを使え」と指導されると、「更新料はこの街ではもらわない仕組みだ」「この工事は入居者とオーナーで折半だ」「京間と江戸間で広さが違う」「東京と関西で公正取引委員会の解釈が違う」とてんてこ舞いとなる。