日本海ガス・九州興産と提携
未活用不動産の再生を手がけるヤモリ(東京都渋谷区)は、北陸地方でガス事業を展開する日本海ガス(富山市)および九州ガスグループの九州興産(長崎県諫早市)と、空き家再生賃貸事業での業務提携契約を締結したと発表した。地域密着型のガス会社が持つネットワークやエネルギーデータを活用し、中古戸建て住宅の取得からリノベーション、賃貸住宅として貸し出すまでのプロセスを効率化。空き家再生事業のスピードと質の向上を図る。
具体的には、ガスの使用停止情報である「閉栓データ」を基に、空き家や未活用物件の発見、洗い出しを行うほか、ガス会社が持つ不動産会社、リフォーム事業者、工務店など地域密着型の事業者とのネットワークを生かしてリノベなどの工事を円滑化する。また、再生物件への入居の際に、ガス開栓やガス設備の小規模修繕などの作業を協力して行う。
ヤモリはすでに、日本海ガスと共同で富山県高岡市で戸建て物件を取得し、再生事業に着手している。また九州興産が長崎県諫早市で購入した戸建て住宅について、物件の選定から客付け、管理までのノウハウを提供する形で支援。同様の手法で年間10軒以上の戸建て住宅の再生を行う予定だ。
日本海ガスと共同取得した物件の内装
今後は、地元企業や金融機関からの出資・融資を募りながら、さらに再生事業を推進。ガス会社をはじめとするインフラ企業との協業による再生モデルを、他地域にも展開する方針だ。
ヤモリの藤澤正太郎社長は今回の提携について「入居者にとって手の届きやすい家賃の住宅を提供するモデルケースを全国に先駆けて創出し、空き家問題の解決と地方創生を同時に加速させる」と話す。
ヤモリ
東京都渋谷区
藤澤正太郎社長(38)
(2025年6月2日3面に掲載)





