三井ホーム(東京都新宿区)とJA三井リース(東京都品川区)はオーナーから土地を借り、開業希望医師向けに診療所を建設、賃貸するリース診療所「開業まるごとクリニック」の事業で提携、7月7日営業を開始した。
事業用定期借地権を20~30年で設定し、JA三井リースが土地オーナーから土地を借り上げる。JA三井リースが診療所を建設、個人の医師が10年の定期借地契約で入居する。JA三井リースがオーナーに地代を支払い、医師がJA三井リースに賃料を支払う。医者は契約終了後、5年の再リースを行えば、15年後に建物買い取り、あるいは再リースを選択することも可能だ。診療所の残存薄価で買い取り価格が決まる。物件と開業医師のマッチング、事業計画の立案や建物のコーディネートなどは三井ホームが行う。
三井ホームは約3000棟の医院併用住宅、診療所の建築実績があり、JA三井リースは無料クリニック開業支援サービスでこれまで1000件以上の開業サポートを行ってきた。両社が提携することで土地オーナー、開業希望医師双方にメリットのあるサービス提供が可能となった。
これまでオーナーが医院を建設、医師が賃貸する方式が主流だったが、オーナーにとっては建物への投資が不要で、長期的に安定した収益が見込める。