SNSアカウント「内見女子」を運営し、入居者の部屋探しをサポートするRoombox(ルームボックス:東京都渋谷区)の鶴巻禎社長に、SNSを使った集客の実態について、前回に続いて話を聞いた。
見込み客を積み上げる強み
―「SNSで集客した反響客の成約率が低い」という話を聞くことがあるが、実際はどうか。
確かに「冷やかしも多い」と耳にするが、少し違うと思っている。SNSの場合、集客できる対象が「広い」という認識を持つべきだ。ポータルサイトで表示される物件情報は、ユーザーが設定した条件にかなったものとして表示される。SNSの場合、ユーザーは「部屋を探す」という前提条件すらない状況にあり、物件情報はふと目に入ったものでしかない。それにもかかわらず、ユーザーがスマートフォンの手を止めて、何らかのアクションを起こしたのであれば、ポータルサイトで検索をした人をつかまえるのに比べて、かなり手前の段階で接点を持ったといえる。