企業研究vol.045 杉源嗣 会長、中川あゆみ 社長

杉住宅

企業研究|2020年01月24日

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杉源嗣 会長、中川あゆみ 社長

 オーナー業をメーンとして仲介から管理、保守・点検まで自社で行う杉住宅(愛媛県松山市)。入居者促進対策に賃料1カ月サービスや子ども割など、ユニークなキャンペーンを打ち出している。創業者である杉会長とまな娘で現社長の中川氏に経営の秘策を聞いた。

入居初期費用軽減 自社物件の空室回避

家主業メーンに賃貸仲介改修、保守点検にも対応

――会長が約40年前に創業したそうですね。設立したきっかけは何ですか。

杉 愛媛県内の不動産会社に勤めており、私もオーナーとして物件を所有していました。1982年、家主業として当社を創業。自社物件を建設して管理を行ってきました。所有物件の増加に追随して仲介部門も設けました。2001年には現社長である娘の入社でリフォーム部門を立ち上げ、保守や点検、緊急サポートなど総合的に行うようになりました。

改修した営業スペース。通りに面しており開放的な空間に

改修した営業スペース。通りに面しており開放的な空間に

――管理戸数は現在何戸になりますか。

杉 4000戸管理し、そのうち2430戸が自社物件です。創業から家賃をもらうことで生計を立てているので、できるだけ入居者の初期費用や必要経費が抑えられるよう努めています。

中川 愛媛県では仲介手数料なし、敷金なしが当たり前になっています。礼金については元々もらう慣習がありません。また全国でも賃料が安いといわれているエリアで、ワンルームの相場が3万円前後です。例えば、40㎡前後のファミリータイプが5万円。3DK、80㎡の分譲賃貸でさえ、10万円あれば借りられます。所得が高い地域ではないので、少しでも余分な費用を抑えることで入居がしやすくなります。

――ではどうやって入居募集を行い、他社と差別化を図っているのですか。

杉 創業時のバブルのころとは異なり、空きが出たらすぐ申し込みが入るという状況ではありません。空室が一番損失と考えているため、さまざまな取り組みをしています。数年前から行っているのが『トリプルキャンペーン』です。敷金、礼金0円はどこの不動産会社もやっていますが、賃料1カ月分無料にして入居者の初期費用軽減に役立てようと生み出しました。ほかにも、家賃を6カ月間、1万円にするキャンペーンもあります。

中川 好評いただいているキャンペーンの一つが、『コドモ割』です。子ども1人につき家賃を1000円値下げするというサービスです。私自身、シングルマザーを経験していますし、当社に入社したとき子どもが小さく、子育てが大変であることを身に染みて感じていました。子育てを頑張る家庭の負担を少しでも軽減できたらと思い、打ち出しました。

――ペット可やDIY可などもいち早く取り入れているそうですね。

杉 以前からペット需要が増加しているにもかかわらず、賃貸住宅では禁止されていることが多く飼うことを断念したり、わざわざ家を購入したりしているケースが見受けられました。いち早くペット可にすることで自然と当社に入居者が流れてきます。「柵を取り付けてほしい」など要望に対応することもあり、次のリフォームに役立っています。

中川 リフォーム部門を設けていることで室内の状況把握ができるので、リノベーションや設備の入れ替えなど改修が行いやすくなりました。DIY物件に関しては入居が殺到するようなことはありません。しかし、壁に塗料を塗ったりクロスを貼ったり、収納棚を作ったりしている入居者はいます。退去後、原状回復するかどうかは見てから判断しています。以前、自称アーティストという入居者のケースでは、天井が黄色、壁紙が黄色、緑に塗られていたため、さすがに原状回復しました。

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