東証2部市場に上場しているアルデプロ(東京都新宿区)は、収益ビル・マンションなどの仕入れ販売を手掛ける不動産会社だ。権利関係が複雑な物件の調整を強みとする同社では、物件取得後に権利の調整を行い、大手デベロッパーに開発用地として売却する『不動産再活事業』に注力している。主に都心5区で50~200坪程度の中古ビル・マンションを持つ1棟オーナーの相談に対応し、複雑に絡んでいる相続問題などにあたる。椎塚裕一社長に業績の振り返りとともに、同社の現状と今後の戦略を聞いた。
強みは「権利調整」都心の築古ビル・マンション買取に注力
相続問題の解決策は現金分配での決着多い
―御社の業績の9割超を占めているのが、都心の販売用不動産を大手デベロッパーに売却する『不動産再活事業』です。2020年7月期3Qのセグメント売上高は169億4800万円、営業利益は25億7900万円です。7月期の全体の売上高は約213億円を見込んでいます。