不動産会社向けにITツールを提供するスマサポ(東京都中央区)は、全国の管理会社に『スマサポキーボックス』を約6200台導入している。空室期間の鍵をオンラインで管理するため、鍵の受け渡しを省くことができるシステムだ。業務効率化に加え、コロナ禍の非対面仲介を実現するメリットがある。「不動産業界に新しいイノベーションを起こし、暮らしを豊かにすることをミッションとしている」と語る小田慎三社長に取材した。
内覧キーボックス6200台を管理会社に導入
北海道の大手2社が導入 エリアの仲介業務を革新
―『スマサポ内覧サービス』を導入する賃貸管理会社が増えています。どのような機能が特徴ですか。
案内業務における「鍵を借りる手間」「鍵を返却する手間」「鍵を管理する手間」を全て省くことができます。スマートフォンにダウンロードした専用アプリケーションを使って、空室のドアに取り付けた『スマサポキーボックス(SKB)』を解錠し、中に入っている鍵を取り出せる仕組みです。仲介会社はアプリで内覧を予約。管理会社がシステム上で内覧を承認しキーボックスの解錠コードをアプリに送信します。仲介スタッフがアプリを起動したスマホをキーボックスにかざすと、鍵を取り出すことができます。鍵はチェーンにつながっているため、無断での持ち出しや、返却忘れを防ぐことができます。エントランスのオートロックを解錠する『スマサポキーエントランス(SKE)』も提供しています。