リノベ後2回目の入居が2日で決定

2016年03月14日 | リノベーション

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間取りで世帯人数の変化に対応


「リノベーション後2回目の募集だが、2日で入居が決まった」。
ルームキューブ(東京都台東区)の榎本敦史社長はこう語る。
リノベーションしたのは2年前。
当時も募集から2日で入居が決まったが、今回も30代の男性が内見せずに決めた。
以前からネットで物件を見て、空くのを待っていたようだ。

デザインコンセプトは「和モダン」。
旅行会社に勤めるオーナーから「ホテルの居室では和モダンが人気で多いのに、賃貸物件には少ない」という声を受けて反映した。
以前宮大工だった榎本社長の知り合いに依頼。
黒い畳敷きの部屋には欄間を付けたり、木材の格子を付けた引き戸や玉砂利をディスプレーした棚を設置するなどしている。

フローリングの部屋には、竹の無垢材を使用。
エアコンを設置している壁や、シーリングライトを設置する天井部分をひし形にふかし、アクセントクロスを入れている。

ルームキューブ02.jpg

これらの工夫は、和モダンを演出するためだけではなく、現状回復費を抑えるためでもある。
エアコンや照明周りは、ほこりがついて汚れやすいことを見越して、アクセントクロスを入れた。
竹の無垢材は木材の中でも特に硬いため、傷が付きにくい。
また、黒い畳は汚れが目立ちにくい上に、日焼けしにくいものを選んだ。
実際に今回の退去時には、手垢が付いてしまった玄関のクロスを替えただけで済んだという。

退去が出ても、できるだけ短期間で次の入居者を決めるための工夫は、間取りにも表れている。
もともとは1DKだったが、間仕切りを変えることで2K、1K、1L、1LDK、1SKのいずれでも対応できるようにしている。
ひとり暮らしでも、カップルや夫婦2人でも、子どもが生まれて3人でも住めるようにした。
世帯人数の変化に対応できるようにすることで、長期入居にもつながる」(榎本社長)

東武東上線「川越市」駅から徒歩15分、第二ヒバリハイツ(埼玉県川越市)の3階の一室だ。

            Before
ルームキューブ01.jpg

築40年ほどで、相場賃料4万円のところ、5万5000円に設定している。
リノベーション前は、3万9000円だった。

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