築古長屋をレトロな店舗へリノベーション

2015年05月10日 | リノベーション

人が集まる地域のシンボル

リノベーションという言葉を聞くと古くなった住宅をまるで新築のようなキレイな住宅へと改修するイメージがあるが、築古の長屋の古さをあえて残しながら、レトロな雰囲気漂う店舗へと再生した事例がある。

大阪市内唯一の高台上町台地を東西に横切る空堀商店街。
空堀界隈には現在でも空襲を免れた長屋が多く残存し町を形成している。
複合施設「萌」「練」「惣」はこの空堀エリアにおける長屋リノベーションのシンボル的存在。
休日ともなると地元の人や街歩きをする若者たちで賑わう。
建築家であると同時に、空堀を愛する有志の集まり「からほり倶楽部」の発起人である六波羅雅一氏が再生を手掛けた。
3つある複合施設のうち最初に再生されたのは「惣」、明治時代の長屋で老朽化が激しくまさに解体される寸前のところを同倶楽部が借り入れ改修を行い、リサイクル着物店や舶来のアンティーク雑貨店など他にはない店舗誘致を展開した。


番外編_惣.jpg

続いて着工された「練」は大正末期に神戸より移築したお屋敷風の長屋。
「和」テイストの長屋に「洋」モノのチョコレート専門店を誘致するなど平成15年のオープン当時は粋な空間が話題となり多くの人の注目を集めた。


番外編_練.jpg

そして最後に手掛けられたのが「萌」。
昭和35年に建てられた機械工場兼自宅長屋を再生し飲食店の他、コワーキングスペースや空堀出身の作家「直木三十五記念館」なども併設された。


番外編_萌.jpg

「からほり倶楽部」の発足から14年、六波羅氏は第一線を退き長屋の街並みを残す活動は次の世代に受け継がれている。
六波羅氏からバトンを受け取り現在同倶楽部で理事を務める小上馬大作オーナーは「空堀の資源でもある長屋の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」と話した。

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