きめたハウジング、管理事業と賃料収入の2本柱【地域管理会社の経営戦略】

きめたハウジング

賃貸経営|2023年08月15日

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 東京都町田市南部の成瀬地域を中心に2746戸を管理するきめたハウジング(東京都町田市)は、地域の地主層を顧客基盤とする賃貸管理事業を展開する。同時に、積極的に社有物件を拡大し、賃料収入で売り上げの5割を稼ぎ出す。賃貸管理事業と自社所有物件による賃貸経営事業の2本柱で、2022年9月期の売り上げは10億3000万円、経常利益は3億5700万円となった。創業50年を迎える28年には、売り上げ13億5000万円、経常利益5億円を目指す。

高収益支える都内の社有物件

町田・成瀬地区で2100戸管理 23年は生産緑地解除も追い風

 1979年に設立したきめたハウジングは、創業者の木目田征会長が町田市の成瀬地区を商圏とする賃貸管理仲介事業を伸ばして成長した。近年、成瀬地区では東急電鉄田園都市線の南町田グランベリーパーク駅を中心とする再開発が進む。2019年、5万㎡を超える敷地に200以上の店舗が入る商業施設「南町田グランベリーパーク」がオープンしたことをきっかけに、不動産価格と賃料が上昇している。

JR横浜線成瀬駅前に立つ本社

JR横浜線成瀬駅前に立つ本社

 きめたハウジングは、この地域で2100戸を管理しており、これは13万人強が生活する町田市南部エリアで供給される民間賃貸住宅の13%に相当する。10年に木目田幸男氏が社長に就任してからは、管理戸数を年100戸ペースで増やし、この10年でほぼ倍増した。東京都新宿区の新宿営業所、静岡県焼津市の静岡営業所の管理物件を加えると、管理戸数の総数は2746戸(23年7月3日現在)となる。仲介件数は年間680件で、管理物件の95%を自社で付けている。96%を目標にしてきた入居率は、今期97%に達し過去最高水準にある。

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