3年間で賃貸管理戸数1万5000戸増目指す
積水化学工業(東京都港区)は、4月28日、平成26年3月期の決算発表と2016年までの中期経営計画を発表した。
今期売り上げは、前期比7.6%増の1兆1108億5100万円。経常利益は、833億1000万円だった。
このうち住宅カンパニーの売り上げは、4967億円で過去最高を記録した。
住宅カンパニーは過去5年間増収増益が続いており、「生産・販売一体化が完了し、収益体質が強化された結果」(関口俊一プレジデント)と語った。
住宅分野については、これまで住宅・住環境・海外の3事業に分かれていたのを、住環境事業を、さらにリフォーム、不動産、住生活サービス、の3つに細分化し、5事業に変更。
「目標と立ち位置を明確にした」と語り、OB顧客へのリフォーム提案や中古物件の流通、さらにはサービス付き高齢者向け住宅の提案を強化する考えを示した。
特に賃貸管理については、16年までに1万5000戸の増加を目指す。
「新築での伸びは年間3000戸程度。当社の物件でなくてもいい。全国で管理獲得を行っていく」(関口プレジデント)。
管理事業では、東京エリアでのセキスイハイム不動産の活動をモデルに、全国の現地法人にノウハウを落とし込んでいくという。
またリフォームに関しては、同社で建設したOB顧客のうち、築16~25年を迎えている顧客が約20万件あるとし、リフォームコーディネーターを増員して、提案を行うという。
「住宅カンパニーとしては、2016年度売上高5500億円、営業利益500億円を目指します」(関口プレジデント)
積水化学工業全体の16年売上高目標は1兆2500億円。住宅カンパニーが全体を牽引する格好だ。