一般財団法人住宅改良開発公社住まい・まち研究所(東京都千代田区)は11月28日、「あしたの賃貸プロジェクト」の第4回シンポジウムを開催した。リアル・オンライン両方で行い、全国から1298人の参加申し込みがあった。
賃貸住宅の役割テーマに議論
あしたの賃貸プロジェクトは、主に不動産オーナーを対象として、賃貸住宅の新しい価値や活用手法、入居者を含めたコミュニティー形成の在り方などを議論・発表するイベントだ。2020年に第1回目が行われ、これまで不定期で開催してきた。
今回のタイトルは「ごちゃまぜコミュニティ×自分らしく暮らせる賃貸住宅」だ。行政視点から見た賃貸住宅の役割や、住宅確保用配慮者が住み替え時に起こりうる実情などをトークテーマに上げた。
同研究所の松本眞理所長は「社会的に立場の低い入居者でも自分らしく暮らせる場所は、住宅産業の中でも賃貸住宅が最もふさわしいと考えている。不安定な社会情勢や少子高齢化の中でも、入居者同士のコミュニティー醸成を支えていきたい」と話す。
当日は事例公演として、未来企画(宮城県仙台市)の福井大輔代表、兵庫県尼崎市都市整備局の秋岡修司課長、生活協同組合コープこうべ(兵庫県神戸市)の前田裕保本部長、Happy(ハッピー:兵庫県神戸市)の首藤義敬代表が登壇した。それぞれがこれまで取り組んできた、まちづくりや空き家活用などの事例を話した。
松本所長は「登壇者が行っている施策を不動産オーナーに伝えることで、社会的立場の低い入居者の受け入れが業界全体で進んでほしい」と話している。
(2024年1月1・8日36面に掲載)





