スペースRデザイン(福岡県福岡市)では、12月15日・16日「山王マンション リノベーション文化祭」を開催した。2日間でのべ約500人が参加しにぎわった。
同イベントでは築45年、福岡初のリノベーション物件「山王マンション」で、現時点の自分たちの考える賃貸文化の集大成を文化祭として表現。山王マンション1階の空きテナントに、今週末2日限りのまちを創った。コミュニティー感のやや薄い同地域で、「まちの拠点としてのビンテージ賃貸へのきっかけづくり」を目的にした実験的イベントとして行ったという。ハンドメードやパン屋など30店舗が出店するだけでなく、ワークショップや音楽やトークなど多彩なイベントを行った。同時にリノベーションルームの見学会も実施した。
15日に行った『リノベーションフォーラム温度』は二部制になっており、一部は今回同マンション内でリノベーションした各4戸の各デザイナーがコンセプトやリノベーションまでのストーリーを発表。二部では「これでいいのかリノベーション」をテーマにリノベステート松山真介社長、ダイスプロジェクト橋爪大輔社長、スペースRデザイン吉原勝己社長によるトークセッションを行い盛況だった。16日(日)に行った『福岡ビンテージビルカレッジ』も満席。ビルオーナーと次世代を担う若いクリエーターが、経年ビルをビンテージビルへと熟成させる技術を学ぶカレッジだ。今回は、東京のオーナー22名、宮城県から9名、名古屋から1名、京都からまちづくり関係者2名が参加した。
なお、ビンテージカレッジの第2回は1月19日で「オフィス文化から生まれる」をテーマに行う。