40周年記念配当20円で来期は44円の増配
大東建託(東京都港区)は4月30日、2014年3月期の決算発表会を行った。
6期連続の増収増益を達成。
営業利益は前期比8.9%増の897億円、経常利益は前期比9.1%%増の933億円、当期純利益は前期比7%増の552億円と過去最高益を達成した。
2014年の配当は前期比23円増配の347円。
2015年3月期については、6月20日をもって創業40周年ということで、2015年3月期は記念配当を20円付加し、年間配当金は391円と2014年3月期比44円の増配とする見込みだ。
2014年3月期の売上高は1兆2596億円になり、前期比9.3%の増収だった一方、受注工事高は前期比4.5%減の6258億円にとどまった。
熊切直美社長は「人件費や資材高で工事原価が上昇し、粗利益率が悪化したことが原因」と分析した。
不動産セグメントは好調。売上総利益が453億円と前期比28.3%の大幅増益。
管理戸数の増加に加え、敷金・礼金ゼロの定額クリーニング制を導入したことで、オーナーから集めた加入金が収益を押し上げた。
入居率は96.9%と前年同月比0.2ポイント改善した。
「2015年は相続税増税を控えた資産承継ニーズが継続し、企業社宅の需要回復などによる入居者ニーズの高まりも見込める」(熊切社長)と追い風を強調。7期連続増収増益を計画していることを述べた。
原価アップ抑制策として、全国に1500社ある協力施工会社との連携により、同社からは協力企業に住宅や工具支援を行う一方、西日本や北海道から、東北・北関東エリアに施工会社の人員を送ることで施工体制を整える。
対オーナーとしては、グループ会社として信託会社の設立も視野に入れ、資産継承サポートサービスを充実。
営業強化について熊切社長は「現在いる3300人の営業社員のうち、200人の女性スタッフに4人の専属トレーナーをつけ、育成に力を入れている」と話した。