賃貸管理事業を行うCon Spirito(コンスピリート:東京都目黒区)は、2年間で管理を1000戸伸ばし、3900戸に成長した。主に、収益性の低い物件の再生案件を受け、調査・査定を通して課題解決後に管理を受託する手法を取る。「Con Spiritoが管理することを条件に融資する」と、銀行から指定事業者の認定を受けるなど、金融機関からの信頼が厚く、紹介案件の獲得につなげている。成長に結実した取り組みと今後の事業展開を村上幸生社長に聞いた。
再生案件受託、2年で1000戸増
受託の5割が銀行紹介 収益物件の課題を解決
―事業規模と主力事業を教えてください。
当社は賃貸管理事業を主力とし、2021年度の売上高は33億7000万円。売り上げに占める事業別割合は、賃貸管理が50%、売買・売買仲介が25%、リフォーム・リノベーションが25%と続きます。商圏は首都圏が中心で、8月末時点の管理戸数は3900戸。管理物件の入居率は97.6%です。20年からの2年間で戸数は1000戸増加しました。受託分の5割が金融機関からの新規オーナー紹介です。18年より、収益性の低い物件を持つ投資家系オーナーから、再生を目的とした相談を受けるようになりました。この再生案件を受託につなげることが、管理戸数増加に大きく寄与しています。