管理戸数約1200戸のムーヴアップ(東京都世田谷区)は、管理物件へのリーシング業務における電子化に注力している。内見予約から賃貸借契約の完了までの工程を電子化したことにより、2023年の繁忙期の内見数が、22年同期比で120%超となっている。
内見数2割強アップ
同社は22年7月ごろに、賃貸仲介に関わる業務を電子化した。仲介件数は年間で約270件。すべてが自社の管理物件へのリーシングだ。使用しているシステムは、イタンジ(東京都港区)が提供する「内見予約くん」「申込受付くん」「電子契約くん」。加えて、それらに連携している業者間流通サイト「ITANDI BB(イタンジビービー)」を使用している。同サイト上では、物件の空室状況や入居申し込み以降の進捗(しんちょく)状況がリアルタイムで更新されるようになっている。