防水工事の工法や商品の開発・認定を行う日本防水工法開発協議会(神奈川県海老名市)は2011年12月の設立時より、会員企業間の連携で生み出した工法を広める活動を続けている。特に発信に注力するのは、屋上防水の「エアーコントロール工法」だ。
躯体長寿命化・室内環境改善
会員企業であるアイ・レック(栃木県宇都宮市)が09年に宇都宮大学、小山工業高等専門学校と共同で開発した。躯体と防水層との間に通気材を敷いて通気層を設け、防水層の表面に吸気筒と脱気筒を設置する。通気材には、樹脂製品などの製造を行う宇部エクシモ(東京都中央区)のポリプロピレン製シート「コアコーン」を使用。脱気筒は太陽光パネルと換気用ファンを搭載した「ソーラーJET脱気筒」。太陽光でモーターが駆動して防水層内を強制的に換気する仕組みだ。