地方の小規模不動産会社対象 自社の営業ノウハウに強み
不動産の売買仲介や買い取り再販、賃貸管理・仲介などを手がける松堀不動産(埼玉県東松山市)のグループ会社アルイエ(東京都港区)は10月1日より、買い取り再販専門のフランチャイズチェーン(FC)である「ARUIE(アルイエ) FC」を開始し、加盟店を募集する。
松堀不動産は、FC本部となる子会社としてアルイエを8月に設立。会社の成長に課題を感じる、地方の小規模不動産会社をメインターゲットに、自社の営業ノウハウなどを提供していく。
同社は新規ビジネスとして買い取り再販事業を伸ばしてきた。スルガ銀行(静岡県沼津市)の不正融資問題により投資向けの融資厳格化を招いた、いわゆる「スルガショック」が主な要因で、2018年ごろから新築アパートの建築販売事業が低迷。同事業に代わる新たな成長エンジンとして、中古物件の買い取り再販に注力した。以前は買い取り再販は年間5件ほどの取り扱いだったが、今では年間20件ほどにまで伸長。対象物件は、築20~30年程度の実需向けの一戸建てがメインだ。建物の劣化が激しい場合は、更地にして売却するケースもある。主な商圏である東松山市周辺の物件で、販売価格1000万~1500万円程度が中心だ。買い取ってからリフォーム・リノベーションを行い、販売するまでの期間は平均8カ月ほどとなっている。