建て替えよりCO² 7割削減
賃貸住宅などのリノベーションを手がけるリノベる(東京都港区)は、東急不動産(東京都渋谷区)、国士舘大学の朝吹香菜子研究室と共に、賃貸マンション「コンフォリア高島平」を対象とした産学共同研究を実施。一棟リノべにより、建て替えに比べて二酸化炭素(CO2)排出量と廃棄物排出量がより多く削減されたと2023年12月7日に発表した。
コンフォリア高島平はRC造の地上8階建てで、総戸数は76戸。都営地下鉄三田線高島平駅から徒歩10分の場所に立つ。築27年の元企業社宅をリノベした。事業主は東急不動産で、プロジェクトマネジメントおよび総合企画、設計監理・施工をリノベるが担当。22年9月に竣工した。
同物件の専有部や共用部には、東急不動産ホールディングス(同)が取り組む森林保全活動「緑をつなぐプロジェクト」で保全する岡山県西粟倉村産の間伐材を活用。元の物件で使用していたれんがタイルで外構を舗装したり、工事で発生する残土で敷地内に築山を築いたりするなど、既存の素材を再利用しながらリノベを行った。