エンリード不動産(東京都港区)は、ファミリー向け区分マンションの買い取り再販事業で売り上げを伸ばしてきた。拠点の人員を厚くすることによる情報収集力と迅速な案件対応で仕入れを獲得。設立から5年で売り上げは71億円に達した。同社の工藤陣平社長にこれまでの実績と今後の展望について聞いた。
スピード感武器に売上71億円
年137件を販売
エンリード不動産は、買い取り再販の大手企業から独立した工藤社長が2019年に創業し、急成長を遂げる。
売上高は、22年3月期に21億円、23年3月期に43億円、24年3月期には71億円となった。
事業構成比はマンションの買い取り再販が100%だ。従業員数は、設立5年で東京本社と福岡支店を合わせて30人となった。2月には本社を約2倍に増床し、さらなる事業拡大を目指す。
メイン商圏は、東京都の中野区・杉並区・品川区・大田区・豊島区・台東区・文京区。主に2LDK以上、50㎡以上のファミリー向けの区分マンションを仕入れ、自社でリノベーションを企画、実需向けに販売する。
再販の件数は、22年3月期に50件、23年3月期に91件、24年3月期には137件と順調に伸ばす。1件あたりの平均販売価格は東京都内が5524万円、福岡県内では2925万円だ。