分譲管理、カスハラ条項を新設

【連載】現場レポート 賃貸業界のキャリア形成 VOL.145

管理・仲介業|2024年06月28日

 賃貸業界のカスタマーハラスメントについて考える第6回。分譲マンション管理の標準委託契約書に盛り込まれたカスハラ規定について論じる。

契約書を改訂 防止に乗り出す

 2023年9月11日、国土交通省は、分譲マンションの管理組合と、管理組合が管理を委託する管理会社との間の「マンション標準管理委託契約書」および「マンション標準管理委託契約書コメント」を改訂した。この標準契約書では、「居住者の高齢化の対応」「管理会社の人材不足に対応したIT議事録の対応」といった、まさにわれわれ賃貸管理業界が抱えている課題に対して、一歩踏み込んだ改訂となっている。

 それに加えて、社会問題となっている「カスタマーハラスメント対応」が明記された。

 残念ながら、われわれ賃貸業界は、同じ管理の仕事をしていながら、ここに踏み込めていない。大きな課題である。

 私も、業界団体の一員としてこの点、問題提起をしているが、議論が盛り上がっていないのは事実だ。その背景には、借主というカスタマーは借地借家法により守られているという問題と、貸主というカスタマーはオーナーであり、まだまだ「お客さまは神さま」として分譲ほどに踏み込めないという課題がある。

分譲マンションカスハラ条項を新設

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