契約まで半年、累計成約40件
たけのこハウス(兵庫県尼崎市)は、住宅確保要配慮者(以下、要配慮者)である障がい者を専門に賃貸仲介を行っている。障がい者の入居受け入れが業界においてまだ進んでいない中、2021年12月の設立以降、累計約40件を成約した。
同社が顧客対象としているのは、身体障がい者、精神障がい者、知的障がい者と、障がいのある人全般だ。メイン商圏は兵庫県尼崎市。
訪問看護などの支援団体とも連携し、入居後のサポートも行っている。
部屋探しの依頼を受けてから成約に至るまでは、基本的に半年を要するという。これまでに車椅子利用者同士のカップルの賃貸仲介を行ったこともあり、その際は入居可能な部屋を見つけるまでに8カ月かかった。
竹下雄貴社長が障がい者専門の賃貸仲介を開始したのは、起業前の経験が影響している。起業前は大手賃貸仲介会社に勤務しており、成約率は9割以上とトップの営業成績を誇っていた。だが、ある時車椅子利用者とその家族が来店し、彼らの入居先を結局見つけることができなかった。
竹下社長は「来店客に住める部屋がないことを伝えた時に、やっぱり、というように『そうですか』と帰っていったことが心に引っかかり続けた」と振り返る。竹下社長が、障がい者の中でも最も成約することの難しさを実感しているのは、車椅子利用者の賃貸仲介だ。車椅子利用者が入居するには、スロープの有無や廊下・専有部内の幅などの注意が必要だという。
今後は、障がい者の住居探しのサポートを継続できる経営体制の構築を目指す。
たけのこハウス
兵庫県尼崎市
竹下雄貴社長(39)
(2024年8月5日25面に掲載)





