賃貸受託、3割がファンド
レジデンスから商業施設、オフィスビルまでのPMを担い成長を続けるのが、REI(レイ:宮城県仙台市)だ。賃貸住宅の管理戸数は1343戸(3月末時点)。受託の3割をファンドが占める。従業員数9人の少数精鋭体制で、PMのプロ集団として差別化を図ってきた。今中剛社長は「『杜の都のPM会社』として、今後も管理の質を継続させていくことに重きを置く。受託者としての責任を果たした先に、売り上げは付いてくる」と語る。
同社は、不動産の管理、仲介、売買事業を担う。仙台市内に1000室以上のビジネスホテルを展開する松月産業(同)のグループ会社。2023年度の売り上げは約1億8000万円で、PM事業、売買仲介事業、賃貸仲介事業がそれぞれ3割ずつを占め、残りがその他売り上げとなる。
PM事業に着目したのは、今中社長が同社に入社した2年後の2005年ごろだ。野村不動産(東京都新宿区)の分譲マンションで、リロケーション用の区分管理を徐々に受託。チラシのポスティングや、分譲マンションの管理人訪問による顔つなぎから区分マンションオーナーの紹介を獲得していったという。その後、Jリート(上場不動産投資信託)の旧野村不動産レジデンシャル投資法人に組み込む物件の仲介を担っていった。
07年ごろのファンドバブルで一気に受託件数を拡大。今中社長は「2棟150戸や6棟300戸などの大型物件のPMを受託し、私が当社のトップに就任した15年には賃貸住宅の管理は1000戸を突破していた」と振り返る。レジデンス以外にも、24年7月末時点でオフィスビルは4棟で延べ床面積4000坪、商業ビルは3棟で延べ床面積1000坪のPMを担っている。
「ファンドの物件は金融庁の管轄でもあり、同庁から求められるコンプライアンスのチェックや必要情報の提出という事務処理が発生する。一般物件と比べると、管理料の売り上げは変わらない一方で、手間は多いかもしれない。これをあえてやることで、差別化していく」(今中社長)
REI
宮城県仙台市
今中剛社長(53)
(2024年8月12日1面に掲載)




