「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博:以下、大阪万博)」の開催まで1年を切り、周辺エリアでの法人需要が高まる。賃貸仲介を手がける不動産会社によると、大阪万博会場の警備を行う企業などから物件探しの依頼があるという。大阪市内をメイン商圏の一つとしている不動産会社3社に取材した。
警備会社から問い合わせ
100戸手配を予定 会場から60分以内
大阪万博の開催まで8カ月となり、関連の事業者などの賃貸住宅需要が高まっているようだ。
大阪万博は、「日本の成長を持続させる起爆剤」とすることを目的に開催される国際博覧会。開催期間は2025年4月13日~10月13日の6カ月間。大阪市此花区に造られた人口島・夢洲(ゆめしま)が会場となる。
全国で10万戸超を管理するビレッジハウス・マネジメント(東京都港区)は、大阪万博会場で駐車場の見回りを担当する大手警備会社1社から依頼を受け、警備スタッフが入居する70~100戸の部屋を手配する予定だ。
ビレッジハウス・マネジメントは旧雇用促進住宅を改修し、低家賃で提供している。管理物件の平均築年数は48年ほど。