ケーナイン、土地仕入れに強み 売上45億円

ケーナイン,アーバネットコ―ポレーション

管理・仲介業|2024年10月24日

ケーナイン 東京都世田谷区 古郡 祐一 社長(57)

 開発事業や建築事業を行うケーナイン(東京都世田谷区)は仕入れと設計を強みとし、売り上げを直近の3年で毎年1.5倍に伸ばしてきた。2024年2月には、投資用不動産の開発を行う上場企業のアーバネットコ―ポレーション(東京都千代田区)の傘下に入り、建築請負の案件も拡大していく計画だ。

設計力で変形地にも対応

開発が88% 年商1.5倍に

 ケーナインは08年に売買仲介会社として創業。その後、土地の仕入れや、他社が開発・建築した物件の売買仲介を行うなど事業を発展させてきた。仕入れた土地を自社で開発したほうが利益率が高くなると考え、16年からは木造建築から開発事業をスタート。21年からは収益物件も始めた。

 23年11月期の売り上げは45億1625万円。そのうち、自社で仕入れから開発・販売まで行った物件による売り上げである開発販売が約88%、建築の請負による売り上げである開発建築が約9%と、不動産の開発・販売による売り上げが大半を占めている。残りの3%は自社保有物件からの賃料収入や売販仲介などによるものだ。

 21年11月期は約22億円、翌年同月期は約32億円と直近の3年では、毎年売り上げを約1.5倍に成長させた。古郡祐一社長は「24年度は決算月を6月に変更したこともあり、7カ月分で約27億円だが、25年6月期の売り上げは約65億円を見込んでいる」と話す。

 同社が得意とするのは戸建て住宅や1棟8戸程度のアパートなど、小規模な物件。手がけるのは戸建て、テラスハウス、鉄骨アパート、マンションだ。23年度は計47棟を竣工。そのうち、テラスハウスが23戸、建て売り住宅が17戸、注文住宅が4戸、鉄骨造アパートが3棟だった。基本的には自社で土地を仕入れ開発を行っている。

ケーナインの売り上げ推移と売上比率

立ち退き物件調達 旗ざお地でも獲得

 同社の特徴は仕入れにある。東京都世田谷区を中心とした東京都と神奈川県で、権利調整が必要な土地や狭小地での開発を得意とする。権利調整とは、老朽化したアパートや借地などを所有者と交渉して買い取り、所有権を一本化する手法のこと。手間がかかるため競合他社が少なく、比較的安価に土地を仕入れることができる。その分利益率を高くできている。

 仕入れるのは築30〜40年を超えた築古物件だ。購入後、賃借人に対しては転居先を探す。転居費用の一部や、明け渡し費用を支払うなどし、早ければ購入後、半年程度で退去が完了する。

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