アーバネットコーポレーション、本社を霞が関ビルに移転

アーバネットコーポレーション

投資|2024年08月20日

オフィスの入り口。床にはプロジェクションマッピングが投影されている

採用やM&Aで人的資本強化

 投資用不動産の開発を行うアーバネットコーポレーション(東京都千代田区)は7月8日、本社を移転した。新本社は東京メトロ銀座線虎ノ門駅から徒歩2分の霞が関ビルディングの35階に構える。オフィス面積を約400坪と従来の2倍に拡張し、人員拡大を図り業績伸長を目指す。

 移転に伴い、社内改革も実施。福利厚生を充実させ、給与面を大幅に見直した。

 福利厚生面では100円でパンや軽食が取れるサービスを提供するほか、トレーニングマシンを社内に設置。

 給与面では、既存社員の昇給・昇格を実施した。新入社員の給与は、大卒の初任給が28万円、院卒の初任給が30万円、賞与は3カ月以上に設定。新卒社員で年収は約450万円になるという。

 家賃補助は一定の条件があるが、入社後5年間は最大月5万円を、その後5年間も最大3万円を支給する。さらに、株式給付信託も開始し、自社株を毎年社員に付与する。

 服部信治会長兼CEOは「自社株を付与すると、業績が上がれば自身の資産も上がるので、頑張って働ける。人材不足が続いているので引き抜きの恐れもあるが、社員が残りたいと思える環境を整えた」と話す。

 同社は人への投資を重要視する。新本社は働きやすく社員が自社のオフィスを自慢できるように場所を選定。本社が知名度の高い霞が関ビルディングにあることで、新卒募集やM&Aを行う際のイメージ向上のほか、投資家に同社の印象を強く残す効果も見込む。

 7月29日時点でグループ全体の役職員数は、社外役員や、契約社員、2月にM&Aを行ったケーナイン(東京都世田谷区)の役職員含め、約100人だ。新本社は150~200人の受け入れ面積がある。今後は採用やM&Aに力を入れ、開発棟数・規模の拡大や事業の多角化を計画する。

アーバネットコーポレーション 服部信治会長の写真

アーバネットコーポレーション
東京都千代田区
服部信治会長(74)

 

(2024年8月19日4面に掲載)

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