当記事は賃貸住宅フェア2024in東京で講演したセミナーを書き起こしたものです。
講演者八廣
神奈川県横浜市
代表取締役 齋藤好貴氏
古民家再生で、地域住民集う
貸しスペースとして活用
建て替えず、差別化
神奈川県横浜市緑区中山で、「753village(ナナゴーサンビレッジ)」というエリアの運営をしている。これは私が借地権を買い取った土地の空き家物件を活用しているうちに、いろいろな人が集うようになったものだ。現在一つの地域に8軒が集まって、それぞれがさまざまな目的を古民家再生で、地域住民集う貸しスペースとして活用持って運営をしている。753は「なごみ」をあてたもので、villageは村。大きな町ではなく、一地主が管理している狭いエリアに人が集まってできた共同体と考えてもらえばいい。
私はもともとこの地域の地主で、753villageの土地も誰かに貸していたものを、建物と合わせて買い戻した。753villageには築50年を超える古い戸建てがあるが、建て替えずに再生し、活用しようと思ったのは、この中にある「なごみ邸」という名前を付けた建物の運用がきっかけだ。なごみ邸がある土地は500坪ぐらいある。借地人は代替わりに伴い広い土地や庭が不要になって、地主の私に引き取ってほしいと申し出た。