不動産の証券化【賃貸不動産経営管理士試験対策】

【連載】2024年試験対策 賃貸不動産経営管理士

投資|2024年10月30日

Q.流動化型の証券化は後から投資対象が決まる?

A.投資対象は先に決め、後でお金を集めるタイプです

 2023年度に出題された問50を紹介します。不動産の証券化に関する問題で、正答率は31.1%と低めでした。

組織体〝ビークル〟 3タイプの証券化

 不動産証券化の用語としての「ビークル」とは、資産の証券化などに際して、資産と投資家とを結ぶ機能を担う組織体をいいます。

 ビークルの形式は、特定目的会社などの会社組織、特定目的信託の信託、匿名の組合組織などがあります。これらをつくるメリットは、リスクを資産の範囲に限定すること(倒産隔離機能)、生じる利益に対する二重課税を回避すること(パススルー機能と呼ばれる)があります。

 不動産の証券化には、①資産流動化型②資産運用型(ファンド型)③開発型の三つのタイプがあります。

 ①の資産流動化型は、資産である不動産の保有者(オリジネーター)が、賃貸マンションやビルなどの資産を特別目的会社(SPC)に移転させます。SPCはその資産が生み出す収益を裏付けとした証券を発行して資金を調達します。

 つまり、この①のタイプは、証券化の対象となる不動産が存在していることが前提となっています。

 それに対して、②の資産流動化型は、複数の投資家から資金を集めて不動産に投資して運用し、その運用収益を投資家に分配する仕組みです。J-REIT(リート)はその代表例です。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

おすすめ記事▶『税法改正点【賃貸不動産経営管理士試験対策】』

検索

アクセスランキング

  1. 電子契約解禁から3年

    アンビションDXホールディングス,福徳不動産,小菅不動産

  2. コスモスイニシア、入居者層異なる2棟を新築

    コスモスイニシア

  3. イニシオ・ライフサービス、IoT機器を新築に導入

    イニシオ・ライフサービス

  4. 全日本不動産協会、会員企業の業務効率化を支援

    全日本不動産協会

  5. ファクティブ、遊休地をレンタル農園に

    ファクティブ

電子版のコンテンツ

全国賃貸住宅住新聞からのお知らせ

お知らせ一覧

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ