カイロスAI、買い取り再販主軸 年商50億円

【企業研究vol.267】カイロスAI

インタビュー|2024年11月10日

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カイロスAI 東京都目黒区 高桑 良充社長(42)

 カイロスAI(東京都目黒区)は、買い取り再販事業を主力に売上高50億円にまで成長した。投資家のメンテナンスコストが抑えられる改修済みの物件提供で、リピート販売につなげる。10月に社名を変更し、テクノロジーを活用した外国人の居住支援事業に進出。さらなる業績拡大と東証グロース市場への上場を目指す。

年間50棟を販売 管理は2500戸受託

―御社の主力事業を教えてください。

 当社は中古のアパート・マンションのバリューアップを図り、一棟丸ごとに販売を行う買い取り再販事業を主力としています。2023年度は、売上高を50億円にまで伸ばしました。新型コロナウイルス下であった20年度には業績が一時的に悪化したものの、22年10月期以降は22年10月期に前期比104.7%増となり、それ以降は23年10月期に同42.9%増と増収しています。売上高のうち買い取り再販は9割とほとんどを占め、年間50棟ほどを個人投資家向けに提供しています。販売後は提供した物件の管理も受託し、管理数は230棟2500戸です。

―仕入れを行う物件の特徴は。

 特徴は大きく分けて五つあります。取得価格を抑え売却益につなげることができる「築20年以上」かつ「最寄り駅から徒歩20分以内」であること。都内へ通勤する人のベッドタウンのニーズを狙うことができ、賃貸需要が見込める「関東圏内」であること。それに加えて、資産価値が高くなりやすい「整形地」であることです。

―御社ではどういった土地を整形地としていますか。

 当社で整形地とするのは「接道面に対して境界がおおよそ垂直に存在している」ことを条件としています。そのほかの条件では、バリューアップ工事時に、1戸あたりの広さを確保できるように「敷地面積が20〜250坪(66〜826㎡)であること」も特徴の一つです。これらの条件を満たした物件に絞り込んで仕入れを行っています。

―仕入れの担当者数と再販時の物件価格などを教えてください。

 仕入れは、従業員22人のうち3人が担当者です。再販物件の1棟あたりの平均戸数は10戸程度で、再販時の価格は1億円ほど。表面利回りは5〜10%。投資家への販売は4人が担当しています。

売り上げ推移

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