個人が持つ物、場所、技能を、インターネットを介して他者と共有する「シェアリングエコノミー」という考え方がある。一般社団法人シェアリングエコノミー協会(東京都千代田区)の会員企業が手がける、不動産業界向けのシェアリングサービスを全6回に分けて紹介。第4回はLuup(ループ:東京都千代田区)を取り上げる。
シェアモビリティ 街じゅうを駅前化
―サービスの概要を教えてください。
Luupは、〝街じゅうを「駅前化」するインフラをつくる〟をミッションに、電動キックボードや電動アシスト自転車など、電動・小型・1人乗りのマイクロモビリティによる短距離移動のためのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を展開しています。
マンション、商業施設、ホテル、コンビニエンスストアなどにポートを設置することで、駅から距離がある場所でも「駅前」のように便利に暮らすことができます。
従来の公共交通機関による移動が不便だった街でも、LUUPによって利便性が上がり、駅から遠いスポットなどへのアクセスがよくなることで、本来その街が持っていた住む場所や外出先としての魅力の再発見を促しています。
便利な移動手段を提供するだけではなく、不動産の価値を再定義し、街の価値を向上する新たな交通インフラを目指しています。