採用に苦戦の不動産事業者 陥りがちな「二つの誤解」
社員が辞めない組織をつくるためには、定着を促すアプローチだけではなく、入社前の採用タイミングから会社や風土との共感性が高い人材を集めることも重要です。
とはいえ「そもそも自社が求める人材に出会えない」「やっと出会えたと思っても、最終的に他社を選んでしまう」といった声もよく聞きます。こうした企業では、採用の「誤解」に陥っている可能性があります。
今回は、採用活動において重要な二つのポイントについてお伝えします。
大手志向・安定志向の増加
採用活動の前提として、現在の就活生の傾向を確認しましょう。マイナビ(東京都千代田区)が実施した「2025年卒大学生就職意識調査」によると、大手企業志向の学生は全体の53.7%で、3年ぶりに半数を超えました。
また、企業選択のポイントとして「安定している会社」と答えた学生が49.9%に上るなど、「大手志向」「安定志向」の就活生が増加していることがわかります。
こうした傾向を踏まえ、どの企業も求人サイトへの出稿や既存社員からの紹介に注力するなど、人材確保に工夫を凝らしています。
しかし、なかなか成果が上がらず苦戦を強いられている企業はとても多いです。
採用活動で陥りがちな二つの誤解
ではなぜ採用活動が思うように進まないのでしょうか。背景には、二つの誤解があるかもしれません。