店舗拡大により、賃貸仲介事業を急成長させるリライフ(東京都千代田区)。設立10年目となる2024年は、年間の賃貸仲介件数が6000件を突破した。事業の伸びを支えるのは、独自に開発した営業支援システムだ。システムを駆使し、各店で一定の成果を上げられるようオペレーションを統一。安定した成約率につなげる。
出店と独自システムで急成長
年500件ずつ成約増 教育期間が短期化
リライフは、賃貸仲介店舗の店舗網を拡充することで業績を伸長。24年8月期の売上高(非開示)は前期比115%を達成した。売り上げ割合は賃貸仲介が65%、リノベーションなどの工事事業が25%、そのほかは売買仲介とPM(管理)事業がそれぞれ5%だ。
「賃貸仲介件数ランキング2025」では6014件と全国で36位につけた。東京23区を中心に24店舗を展開。各店舗には4〜5人を配置している。従業員数は175人だ。
出店は年3〜4店のペースで行う。鈴木卓人社長は「出店にスピード感を持たせることで業績伸長を図る一方で、人手確保や人材教育が課題になりやすい」と話す。
同社は独自の営業支援システムを構築・活用することで人材教育の壁をクリアする。毎年新たに雇用する新卒、中途社員は年に20人ほど。新卒社員はもちろん、中途社員も8割が賃貸仲介営業の未経験者だが、システム活用により一定の成果を担保。それにより毎年平均約500件ずつ成約件数を伸ばしている。