たてものサービス、日常清掃の範囲と料金 明確化

たてものサービス

管理・仲介業|2025年01月21日

共用部の清掃の様子

社員教育を重視し品質高める

 マンション・アパートの清掃サービス業を手がけるたてものサービス(さいたま市)は、サブスクリプション型の料金システムと業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化で他社との差別化を図っている。

 従来の日常清掃では、清掃の範囲や時間、クオリティーが清掃スタッフの技術や意識の違いによって変わってしまうことがあった。同社のサブスク型の清掃プランでは清掃時間や清掃範囲を指定したうえで、資格を取得したスタッフが清掃を行う。これにより、クオリティーを高く維持したまま、明朗会計にすることができるという。

 また点検報告においては、不動産会社やオーナーへ、迅速な情報共有ができるよう、DX化を進めている。自社開発した巡回報告アプリ「伝次郎」を活用し、点検・清掃を依頼したオーナーや不動産会社へ点検報告書を送付。その際、PDF化してシステム上で共有する。これまで点検報告書を紙に印刷し、封入して送っていた作業時間がなくなり、報告書の作成から共有までのタイムラグが大幅に減少した。

 鈴木範之社長は「これまではスタッフ1人あたり4〜5件巡回した後に事務所に戻り報告書を作成していた。その上、報告書の内容を確認することにも時間がかかっていた。アプリによって事務作業の時間が減った分、清掃に注力できるようになった」と話す。

 加えて同社は、清掃自体のクオリティーが下がらないよう、人材教育に力を入れている。同社の清掃スタッフは、社員研修において、オリジナルのeラーニングシステムを用いて清掃や点検方法を学ぶ。研修後、学んだ内容を実際の清掃業務に生かすことができるかどうか確認するため、一般社団法人日常清掃協会(同)が認定するアパート・マンション清掃のための認定制度「巡回清掃士」の資格を取得する。この資格を取得しなければ、同社スタッフは清掃業務を行うことができない仕組みになっている。

清掃スタッフの教材画像

清掃スタッフの教材

 同社のサービス提供エリアは東京都を中心に1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)。直営店舗は6拠点。業務委託の拠点は17カ所だ。売り上げは3億8000万円でそのうち9割をアパート・マンションの清掃事業が占める。

 2024年10月時点では、2450棟の賃貸集合住宅の清掃代行を行う。サービスは主に3種類で、月2回の清掃・点検報告を行う「点検清爽」、時間制で毎月4回共用部を清掃する「清爽快速アパッとマン」、オフィスビルのトイレ・共用部清掃を行う「オフィスキーパー」となる。

 たてものサービスでは、今後も点検・清掃における品質や清掃スタッフの業務能力の向上に努めていく。「今後は高圧洗浄機を用いた共用部清掃なども進めていきたい。価格も1回あたり3万〜4万円と、金額や掃除範囲を明確に設定したサービスにすることで、清掃業務の透明化を図っていきたい」(鈴木社長)

鈴木範之社長画像

たてものサービス
さいたま市
鈴木範之社長(51)

(2025年1月20日11面に掲載)

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