開発事業の強化を見込む
大東建託(東京都港区)は収益不動産・分譲マンションの開発事業を行うアスコット(東京都渋谷区)の株式公開買い付け(TOB)を実施する。アスコットが所有する自己株式を除くすべての普通株式と新株予約権を取得し、完全子会社化する。TOBに伴い、アスコットは東証スタンダード市場から上場廃止となる予定だ。
これにより、大東建託は不動産開発事業の強化および領域拡大の効果を見込む。大東建託グループの開発エリアは東京都都心部外縁が中心だが、アスコットは東京都23区都心部と九州圏と、開発エリアが競合しない。不動産情報の共有により双方の開発エリア拡大につながるとみる。
大東建託は1月31日にアスコットの親会社である森燁有限公司(中国・香港)と第2位株主のSBIホールディングス(東京都港区)、第3位株主の平安ジャパン・インベストメント(東京都千代田区)1号投資事業有限責任組合と、本公開買い付けに応募する旨の契約を締結した。
買い付け期間は2月3日から3月18日まで。普通株式1株260円、新株予約権1個105円で買い付けし、買い付け総額は351億4500万円となる。
(2025年2月17日1面に掲載)