賃貸住宅の建築・開発・管理を行うアーキテクト・ディベロッパー(以下、ADI:東京都中央区)は物件のリブランディングで事業売り上げを約40億円にまで拡大。家賃を平均で50%近くアップする。
一棟でリブランディング
3年で10棟を再生
ADIは、同社の一つのビジネスの柱として、リブランディング事業を推進する。2024年6月期の同事業での売り上げは39億7900万円。期を変える前の22年4月〜23年3月は21億8000万円だったため、82.5%の大幅増だ。
同事業においては、1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)に所在する一棟賃貸マンションを取得。物件のコンセプトを設定したうえで、外壁や共用部などの改修、および退去が出た後の住戸部分のリノベーションなどを行っている。
物件の価値を向上させて、法人やファンドに再販する。これまでにリブランディングした物件の家賃を平均で47%引き上げて早期に成約。ファミリー向け物件では平均75%と大幅にアップする。
プロパティマネジメント本部 PM統括部の長谷川憲一部長は「リブランディング事業を開始した21年から累計10棟を販売した。現在は12棟の再生を進めている」と話す。
同社では土地活用以外にもアパートの開発を強化。ファンドの顧客を増やしてきた中で、RC造の物件を希望する投資家向けに、リブランディング物件を提供。顧客のニーズに対して商品の幅を広げることにもつなげる。