スマサテが、AI活用の賃料査定システム「スマサテ」で蓄積した全国の不動産データを分析。本連載ではこのデータと不動産に関わる事象を組み合わせ有益な情報を提供していく。
コロナ禍後に加速
今回は賃料上昇をテーマに関東圏エリアの賃料トレンドを読み解いていきます。
スマサテの賃料データによると、東京都全体におけるRC造の2020年〜25年までの賃料の上昇率はシングル物件だと+18%、ファミリー物件では+24.8%でした。どちらも新型コロナウイルス禍では停滞傾向にありましたが、その影響が薄れてきた23年ごろから徐々に上昇率が高まっている状況です。
RC造シングル物件では23区のうち最も賃料上昇率が高かったのは千代田区で、20年〜25年で+19.8%の上昇率。次いで江東区が+18.6%、墨田区が+18.5%、台東区が+18.4%、荒川区が+18.3%と東部エリアが賃料上昇率の高い傾向が見られました。坪賃料では中央区・港区が最上位群ですが、元々の水準が高く上昇率は上位に入りませんでした。
江東区は20年時点でのRC造シングル物件坪賃料は1万3426円でしたが、25年では1万5918円にまで上昇しています。これは23年千代田区や22年港区に追いつく水準です。東京メトロ有楽町線豊洲駅をはじめとする湾岸エリアと、同東西線門前仲町駅やJR京葉線越中島駅などの深川エリアで坪賃料が江東区平均を大きく上回っていることが主な要因です(図2参照) ![]()
25年の江東区内の駅から9分以内のシングル物件で最も坪賃料が高いのは東京臨海高速鉄道りんかい線東雲駅1万8276円で、次いで豊洲駅1万7765円、東京メトロ有楽町辰巳駅1万7613円となり、特に辰巳駅の20年以降の上昇率は+30.4%でした。この周辺は東京メトロ豊住線という新路線が30年以降に開通予定でもあり注目のエリアです。
次回は、シングル物件に加えファミリー物件も賃料上昇率の高い荒川区と、荒川区との関連も強いつくばエクスプレス沿線の賃料変動について解説していきます。
(2026年5月18日17面に掲載)





