不動産の設計・建築から販売、賃貸管理までを手がける藤和コーポレーション(東京都港区)。池野浩二社長の就任後、新築マンション事業「b'CASA(ビーカーサ)」と中古アパート再販事業「b'CASA re‐born(リボーン)」を軸に売り上げを110億円に伸ばす。池野社長に急成長の理由と今後の展望を聞いた。
新築と中古再生 市場開拓の2本柱
―御社の業績について教えてください。
当社は、収益物件の建築や販売、賃貸管理までを手がける総合不動産会社です。2024年12月期には売り上げ110億8900万円、営業利益8億1300万円を達成しました。おかげさまで、19年12月期と比べて約3.3倍の売り上げ、6.6倍の営業利益となりました。
―メインの事業は新築マンションの開発ですか。
当社の事業構成としては、中古アパート再販事業のb'CASA re‐bornが54.9%、新築マンション事業のb'CASAが30.6%、賃貸管理事業が14.4%、その他が0.1%です。管理戸数は25年2月末時点で3367戸に達しており、今後も拡大を続けていく見込みです。
―社長就任後、急激に売り上げが伸びています。
21年3月の社長就任後、b'CASA rebornのスキームを確立させ、事業の柱として育ててきました。これが今では売り上げの5割以上を占めています。
―b'CASAおよびb'CASA re‐bornについて教えてください。
b'CASAでは、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県を中心に投資用の新築1棟マンションを供給しています。一方、b'CASA re‐bornでは、新築供給エリアに加え群馬県、茨城県の築古の木造物件を仕入れ、平均販売価格8000万円の物件を販売しています。購入者の25%は医師、そのほかは企業役員や経営者が多く、平均年収7000万円、平均年齢47歳と、資産形成を目的とした高所得者層が中心です。