大分県大分市の東部「大在(おおざい)」エリアの5万世帯に密着した営業を行っているのが大分ベスト不動産だ。売買仲介を軸に、新築や買取再販、さらには賃貸仲介や管理も手掛ける。600坪の自社所有モールも運営し、リユースショップやカフェなども運営。独自の地域密着・多角化戦略で事業を伸ばしている。
5万世帯に密着、売買も賃貸も
40棟の新築も
同社は2009年に創業した総合不動産会社だ。年商は非公開としているが、社員数はパートを含め約130名と地元トップクラスの規模を誇る。
売買仲介事業が柱で、フランチャイズ「センチュリー21」に加盟して営業活動を行っている。仲介物件の構成比は新築が3〜4割、中古も3〜4割、残りがその他の不動産。単価は新築物件が2500〜3500万円、中古物件が1500〜2500万円。仲介手数料は約60〜200万円が中心だ。
賃貸仲介や管理にも対応しており、「賃貸住まいから住宅購入という流れもあります」と坂井史明社長は話す。
さらに中古や土地の買取再販や、年間40棟ほどの建売も手掛け、あらゆるニーズにワンストップ対応している点が強みだ。
その結果、センチュリー21の「年間受取報酬ランキング」の九州部門で1位を何度も獲得している。
また、ユニークなのは不動産や建築関連以外の事業も手掛けていること。便利屋事業「ベンリー」、カフェ、リユースショップ、フィットネスジムも運営し、多角経営を行っている。
イベントに3500人来場、独自集客で認知度向上
商圏を絞って営業
1拠点でここまで大きな売り上げが得られるようになったのは、極端に狭い地域に経営資源を集中させて業績を伸ばす「ランチェスター戦略」を採用したためだと、坂井社長は分析する。商圏は大分市東部、世帯数約5万の「大在」エリアに注力。「大在は大きな区画整理地があり、空き地も多かったので、市内で一番人口が伸びてきたところ。ニューファミリーがどんどん来たんです」(坂井社長)