若手が育つ組織に環境整備
2024年度(24年4月~25年3月)の人手不足による倒産は、過去最多の283件(前年同期比188%)となっているそうです(東京商工リサーチ:東京都千代田区)。
確かに経営コンサルティングの現場でも、会社の成長・倒産の分かれ目が「採用・育成の成功・失敗」に左右されるようになっていることを感じます。日々の経営コンサルの現場では採用にも関わるケースが多いですが、他業種との比較の中で、残念ながら住宅不動産ビジネスは「不人気業種」となっています。特に賃貸管理という「面倒くさい商売」は「クレーム産業」などと呼ばれることがあり、なかなか社員が集まりにくい業種です。
しかし、賃貸管理の上には「プロパティーマネジメント」という領域があり、非常にやりがいのある仕事です。あらゆる投資ビジネスの中で、空室率の低減・管理費用の軽減などによって自らの力で収益の最大化・資産価値の向上・投資利回りの向上を実現できる商売は、ほかにありません。
PM事業に注力 下請けからの脱却
これからの賃貸管理ビジネスを展開していくうえで、ご提案したいことは一つです。
改めて「プロパティーマネジメント事業」をど真ん中に置いた賃貸不動産ビジネスを展開する。賃貸物件の退去・空室への入居者募集・修繕工事・原状回復工事・クレーム対応・更新契約対応などの上に「収益物件売買・リノベーション工事などの高額売り上げボーナス」が発生するという流れではなく、収益の最大化・資産価値の向上・投資利回りの向上を実現する賃貸経営コンサルによって収益物件売買・リノベ工事といった売り上げを獲得することを「主たる目的」とするということです。