明海大・不動産学部と共同開発
宅地建物取引士(宅建士)資格の試験対策講座などを運営するKEN(ケン)ビジネススクール(東京都新宿区)は、同社が開発した「宅建合格アプリ」を4月にリニューアルした。学習を習慣化する機能を新たに追加し、利用者の合格率アップを目指す。
新機能については、明海大学不動産学部の小松広明教授と共同開発を行った。
同アプリは一般公開しており、基本的に無料でダウンロード可能だ。宅建士試験13年分の過去問題を一問一答形式で解くことができ、成績はアプリ内でランキング化される。そのほか、無料で2回分の模試を受けられる。有料の機能は、リンクしている「LINE」からできる質問機能や、公開講座の視聴機能がある。同社の講座内では、各回で講座内容の確認テストを同アプリで実施している。
今回のリニューアルでは、「朝トレーニング」と「夜トレーニング」という機能を追加した。午前5時~10時と、午後7時~午前0時の制限された時間にしかアクセスできない、厳選された5~10問ずつの問題を用意。決められた時間に問題を解くことで学習の習慣化を狙う。なお、有料版の機能としてリリースしており、利用料金は月額600円(税込み)。
新機能を追加した同アプリは、明海大学不動産学部で授業の事前学習・事後学習を目的としても使用されている。同学部では宅建士試験の合格を進級・卒業要件としており、学生の合格率アップを目的に、今回の共同開発に至った。
25年4月21日時点のアプリダウンロード数は6461件だ。
(2025年6月23日22面に掲載)