保守点検の必要性を身近に
浄化槽メーカーのニッコー(石川県白山市)は、オンラインの点検サービス「みんなの浄化槽保守点検」を提供する。スマートフォンを用いて、浄化槽内の水質確認や、調査結果のデジタル管理を行うものだ。また保守点検に関する手続きも行うことができる。サービス開始の狙いは、保守点検の重要性の認知向上を図るとともに、申し込みや点検履歴参照などの簡略化を進めることだ。
浄化槽は、家庭や事業所から出る汚水を処理するための設備で、主に下水道が通っていない地域に設置される。日本の汚水処理の約10%は浄化槽が担っている。浄化槽の点検は、浄化槽法で定められており、点検回数は浄化槽法施行規則(環境省令)に基づき義務付けられている。しかし、同社では約5万7000基に及ぶ浄化槽の保守点検の契約を抱えている中で、電話や訪問で点検の認知を広めていくには限界があった。




