利用料1冊あたり月額11円
空室対策として効果を上げている漫画コーナーの設置。提供するのは漫画本のレンタルを行うハイドマネジメント(愛知県清須市)だ。
これまで同社が手がけた漫画コーナーは、温浴施設やリゾートホテル、ビジネスホテルを中心に、カラオケ店やフィットネスジム、クリニックなどに導入され、全国約500施設以上で提供する。2022年秋に愛知県知多市にある賃貸住宅への設置を皮切りに、賃貸住宅の共用部も事業対象として拡大。すでに29棟に導入済みで、年内に10棟が導入予定だ。
当初、同社では賃貸住宅への提供は想定していなかった。しかし、不動産会社から「空室が埋まらない賃貸住宅には漫画などを置いたらどうか」と相談されたことがきっかけとなり、空室の1戸を漫画コーナーにして提供することになった。その結果、内覧が増加し、半分以上空室だった物件が満室になった。その物件は築20年超で立地も非常に悪く、入居者付けに苦戦していたが、漫画コーナーを導入したことが高い付加価値となった。
同社のサービスを利用するにあたり、初期費用が不要である点もオーナーにとってメリットの一つだ。漫画1冊あたり月額11円(税込み)のレンタル料で、本棚も同社が無償で貸し出す。2000冊くらいそろえるとより魅力的なコーナーになるようだ。漫画のジャンルは、同社が入居者の性別、世代などを考慮して選ぶという。
管理方法については、入居者が自分の部屋に持っていくと漫画の管理ができなくなってしまう。そこで同社では、バーコードを使った管理システムを採用。オーナーがそのシステムの導入を希望しない場合は、監視カメラの設置や漫画コーナーのドアの鍵で管理するなどの方法も用意されている。
加えて、導入後に効果がみられなかった場合は、漫画を返却すれば解約できることも導入しやすい点だ。空室に悩むオーナーが、初期費用をかけずに気軽に始められるサービスとなっている。
(2025年9月8日17面に掲載)




