年間受注200件へ
不動産の仲介・買い取り再販を主力とし、店舗や個人住宅の改修事業も手がけるNONFIX(ノンフィックス:大阪市)は、賃貸住宅のリノベーション事業に注力している。2026年には、賃貸住宅に特化したリノベサービス「SRC」を正式リリースし、年間150~200件の受注を目指す。
SRCは、渋井リノベーション倶楽部の略称。主に賃貸住宅を所有するオーナー向けのサービスとして、低コストの改修工事で賃料アップを狙えるというメリットがある。SRCというネーミングには、鉄骨鉄筋コンクリート造を表すSRCにかけて、不動産投資を堅くするという意味も込めているという。
同社は、こだわりのある物件を紹介するポータルサイト「渋井不動産」を運営し、賃貸仲介業も手がけている。同サイトに掲載している物件のうち3割は、自社でリノベのコンサルティングや設計・施工などを行った物件だ。新型コロナウイルス下に広告看板を設置したことがきっかけで、22年ごろから賃貸住宅のリノベに関する相談が増加。オーナーや不動産会社から年間50~70件の問い合わせを受けるようになった。
現在、月10件ほどのペースで賃貸住宅のリノベを受注。中でも、シンプルで無骨な内装デザイン「スメルトン」シリーズのリノベ提案を強化している。スメルトンは「住める」と「スケルトン」を掛け合わせた造語で、壁紙や床材などを撤去したスケルトンそのままの内装が特徴的。建具や装飾も可能な限り排し、キッチンなどの水回り設備もシンプルなデザインを採用。色味や柄がない無地を基調とした空間で、入居者が自由にインテリアで内装コーディネートをアレンジできる余地を設けている。
希少価値の高さから、スメルトンでは大幅な賃料アップを実現してきたという。一例として、31㎡のワンルーム1戸を約500万円かけて改修し、賃料を3万4000円アップした実績がある。
浅井一兵社長は「入居者にとって唯一無二の賃貸物件を生み出し、理想のライフスタイルを提供したい。長年培ってきた賃貸仲介の経験を生かし、入居者のニーズに沿った事業を全国で展開する」と話す。
(2025年11月17日16面に掲載)




