透明樹脂でタイルを補強
近畿コニシベステム工業会(大阪市)は、管理会社や不動産オーナーに向け、外壁の剥落防止や防水性を高める独自工法を提案している。建物の長寿命化が求められる中、外壁改修の専門技術を生かし、地域の安全と資産価値維持に貢献する。
同工業会は接着剤メーカーのコニシ(同)が事務局を務める団体だ。防水・外壁補修の専門施工事業者や材料の販売店が参加。大規模改修工事において培った知見を基に、建物の維持を通じて、地域社会の未来を守ることを目的としている。
同工業会が推進する「アクアバインド工法」は、外壁のタイルの表面に透明の樹脂層を形成し、タイルの剥落を防止する工法だ。外壁全体を樹脂膜で覆うことで、地震や経年劣化による落下事故を防ぐ。ネットを必要とせず、意匠性も損なわない。
アクアバインド工法の施工イメージ
もう一つの主力工法は「アクアディフェンダー工法」だ。透明な防水層を形成する水性塗膜工法で、外壁の劣化により室内に水が入ることを防ぐ。高い防水性能を持ちながら、既存の外観を生かせる透明な仕上げが特徴。施工後もタイルの外観を維持できるため、意匠性を重視する建物にも適している。
コニシ土木建設営業本部大阪土木建設部建設グループの多尾田遼リーダーは「オーナーや管理会社の間で予防保全への意識が高まっている。建物を長く、安全に使うための改修プランを提案していきたい」と話す。
(2025年11月24日7面に掲載)




