大規模修繕事業を行うリノ・ハピア(東京都大田区)は、独自工法「GNSアンカー工法」で意匠性を損なわずにタイル仕上げ外壁の修繕を行う。「建物の健全な保全に寄与したい」と話す渡辺清彦社長に話を聞いた。
意匠性保ち外壁剥落を防止
年間40~60件施工 半数はURの物件
リノ・ハピアは1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)で大規模修繕工事事業を行う。2023年度の年間売上高は約95億円。年間の大規模修繕工事数は40から60件程度だ。
そのうち約5割を占めるのは、独立行政法人都市再生機構(以下、UR:神奈川県横浜市)の物件の大規模修繕である。URの物件には築年数が古い物件も多く、入居率が高く保全対象となった物件の大規模修繕を請け負う。
同社がタイル仕上げ外壁の剥落防止のために行っている施工方法がGNSアンカー工法だ。
「GNSアンカー工法による施工では、一見ピンが刺さっていることがわからないほど見た目に影響がない。意匠性を保ちながら、外壁の剥落を防止できる。タイル自体は耐久性が高く、目地さえ健全であれば、本工法を利用することでコスト縮減や工期短縮が可能になる」(渡辺清彦社長)