土屋ホーム不動産(北海道札幌市)は、北海道の地場大手建設会社である土屋ホールディングス(同)のグループ会社として不動産売買部門を担い、売り上げは2021年度に57億円を超えた。分社化した18年から4年で売り上げ総利益は4億円増加した。所哲三社長の強い思いで推進してきた働き方改革による従業員のモチベーション向上が、業績にも寄与しているという。所社長に同社の成長の要因を取材した。
住宅売買主力に売上高57億円
グループの不動産事業 販売後の管理で3000戸
―貴社の事業規模と主力事業を教えてください。
当社は不動産売買事業を主力とし、21年度の売上高は57億4000万円。売り上げから原価を除いた総利益は、19億円です。このうち8割を主力の不動産売買事業が占めます。事業の柱は4本です。一つ目が、土地の売買仲介と販売。二つ目に一般居住用の中古の戸建てやマンションの売買仲介と買い取り再販。三つ目は新築の分譲マンション販売。四つ目が建て売り。22年度に函館市の建て売り専門の会社を子会社化したことで、新築の建て売りも始動しました。管理事業については、売買をきっかけに、販売後の賃貸住宅を管理するケースもあることから、管理戸数は約3000戸あります。