錦糸町合宿所の共有リビング
ユーチューブチャンネル「レッツゴーなぎら」を運営するゴリラマウンテン(東京都世田谷区)は、同社初のシェアハウス「錦糸町合宿所」において、自分の夢を持つ若者らを支援する。物件は2月にオープンし、満室稼働中だ。
人気ユーチューバーが運営
同物件は、JR総武線錦糸町駅から徒歩6分の場所に立つ。6階建てRC造ビルの4～6階部分で、全11室。
部屋のタイプは三つ。約9～16㎡の個室が8室、約16㎡と21㎡の2人部屋が1室ずつ、約14㎡の二拠点生活者向けの4人部屋が1室だ。家賃は3万～7万5000円で、共益費は1万円。基本の契約期間は半年～1年間としている。
特徴は、同社代表の柳楽武志社長のファンで、仕事での成功を求める層が集ったシェアハウスである点だ。
柳楽社長はユーチューバーだ。ユーチューブチャンネルは3月28日時点で登録者数が約7万3800人いる。会社員でありながら、起業した柳楽社長の生活を紹介している。
同チャンネルでシェアハウスの入居者を募集したところ「定員16人だが、半日で40人から応募が来て、全室成約した」と柳楽社長は話す。
入居者は22～31歳の男女。内訳は、男性が14人、女性が2人。その中の1人は、同社が委託するシェアハウス運営スタッフだ。
入居者の職業は、営業職やエンジニアなど業種を問わず幅広い。「仕事で成功したい、起業したいといった人が下積みの場として住んでいる」と柳楽社長。
同シェアハウスは企業とのコラボレーションも行う。3月28日時点で、2社から商品の無償提供を受ける。代わりに同社はPRとして、物件内で商品を利用している様子や感想を配信する。
寝具の輸入・販売事業を手がけるEmma Sleep Japan(エマスリープジャパン:東京都中央区)からは、マットレス10台、ネットワーク機器を販売するネットギアジャパン(同)からは、Wi-Fi機器が提供された。
「錦糸町合宿所に続き、年内に2棟のシェアハウスのオープンを目指す」(柳楽社長)
ゴリラマウンテン
東京都世田谷区
柳楽武志社長(28)
(2023年4月17日13面に掲載)
