リノベーション、建築企画等手掛けるオフィス・エコー(東京都中央区)は4月、モデルルーム等で展示された住宅機器(キッチン・洗面化粧台・バスまわり等)をリユース(再利用)し、室内をリノベーションする取組を開始。
リユース品は、展示で使われていた商品だけに、ハイスペックでデザイン性の高い機器が多い。しかも展示していただけのため中古のような故障の不安もなく、また新品よりも当然安く購入することが可能だ。
通常、15~20坪(50~65平方m)規模でリノベーションを行う場合、水廻り等を含むフルリノベーションであれば、工事費は40~50万円/坪、800万円前後の費用が掛かるケースが多い。
同社が手掛けた東京文京区の物件ではデザイン性の高いガスコンロ、シャワー水洗、レバーハンドルなどのリユース品を導入。
さらに、天井を解体後、塗装しない状態にするなど既存状態を有効活用。また、安価な下地材を仕上げ材料としてデザインに組入れることで、水廻りを含むフルリノベーションにも関わらず72平方mを500万円前後の費用で抑えることができた。
同社ではローコストかつデザイン性の高い住居空間の実現方法としてさらに、企画開発を進めていく考えだ。