3月9日、四国4県の独立行政法人や財団法人、大学など32団体でつくる四国地域イノベーション創出協議会は、他社の模範となる企業を表彰する、第一回「四国でいちばん大切にしたい会社大賞」の表彰式を行い、高知県からファースト・コラボレーション(高知市)が奨励賞を受賞した。
同社は、2002年創業で高知県内を中心に賃貸管理・仲介を行っている。「社員一人一人が主役の会社」を目指し、ノルマ無し、歩合無し、命令無しがモットー。社員の子育てサポートにも取り組んでおり、働きやすい職場づくりを実現している。
受賞した同社の武樋泰臣社長は、本紙の取材に対し「私どもの社内体制が認められ、感無量です。また、昔からある不動産会社のイメージを覆すことができ嬉しく思っています。社員が働く環境をよくすることが、当たり前の世の中になってほしいです」と語った。
同社は産前産後・育児休暇を取りやすい雰囲気づくりを心掛けており、「次は私が産む番!」という声が社内で飛び交うほど。かつて、戦力となる女性社員が妊娠したことをきっかけに、社員が出産や会社復帰しやすい環境作りを始めたと語る武樋社長。
出産などで一時職場を離れた社員が戻ってくることで会社が得られるメリットも大きいと話す。
「仕事をある程度覚えるとマンネリ化してしまい、自然と表に出てしまうこともあります。一度会社を離れることで、仕事をし収入を得ることの楽しさを再確認して、謙虚な心で勤めることができるのです」
加盟するエイブルネットワークの全国顧客満足度調査では、2年連続最優秀店舗賞を受賞している。